セカンドライフのサービスは、ビュアーだけでは動作しません。
サーバー側のシステムがあって初めて動作します。
セカンドライフ用のサーバーは、リンデンラボ製のサーバーとオープンソース製のサーバーがあります。
リンデンラボ製のサーバー
リンデンラボ製のセカンドライフサーバーは、様々な種類のサーバーから構成されています。
ログインサーバー | Login Server | セカンドライフにログインするための認証を行なうためのサーバー |
シムホスト | simhost | 一遍的に“SIM”と呼ばれている仮想空間(Region)を実現するためのソフトが稼働しているサーバー |
アセットサーバー | Asset Server | セカンドライフの世界で作成されたりRezされたものを格納しているサーバー |
インベントリサーバー | Inventory Server | ユーザーが持っている持ち物のリストを管理しているサーバー |
ベイクサーバー | Bake Server | アバターのたくさんの衣類を部位毎に一つのテクスチャに焼き付けるためのテクスチャ合成サーバー |
マップサーバー | Map Server | セカンドライフの「世界地図」のタイルの更新を行なうサーバー |
廃止されたサーバー
RPCサーバー | RPC Server | インワールドとWebの通信用に利用されていたサーバー。HTTP-inが導入されたことに伴い、廃止されました。 |
データセンター
セカンドライフのサーバーは、全てAmazon Web Services(AWS)上で運用されています。
現在は、西海岸のリージョンが利用されています。
以前は、下記の構成で運用されていましたが、2020年に全てAWSへ移行されました。
Web | AWS |
simhost | アメリカ国内各地のデータセンターに自前のサーバーを設置 |
CDN
セカンドライフでは、アセットの配信にCDNが使用されています。
サーバーソフト
リンデンラボ製のサーバーソフトは、2025年8月現在公開されていません。
過去にはリンデンラボ製のサーバーソフトを公開する計画がありましたが、実現されないまま現在に至っています。
オープンソース製のサーバー
ユーザーによってオープンソースとして作成された仮想世界を運営するためのサーバーソフトとして、OpenSimulator(OpenSim)があります。
OpenSimは、セカンドライフビュアーで使えるサーバー機能を提供していますが、リンデンラボ製のサーバーでサポートされている機能の全てをサポートしているわけではありません。
HavokやNavmeshなどの機能はサポートされていません。